長野市で味噌をつくる土曜日。
こんにちは。ナカノ(@jimonakano)です。
少々着膨れ気味の私は、2.5kgの味噌樽を両手に長野市の川中島駅にたたずんでいます。
クリスマスシーズンとあって駅前にはキラキラ輝くイルミネーションが。
「×メリーマス」て。
駅前でむき出しの味噌樽を持っている25歳女性。
さかのぼること10日前、「味噌仕込み勉強家」の方からある依頼を頂きました。
「味噌仕込みイベントを開催するので手伝って下さい。」とのこと。
・・・味噌仕込み勉強家?味噌仕込みイベント?
詳細をお聞きすると、「味噌仕込みイベントに掛かるお手伝い♡受付、大豆炊き番、味噌仕込み、ランチ準備、小学生・5・3・0歳児見守り、お喋り、イベントを一緒に楽しんでね♪」とのこと。
味噌に納豆、豆乳と大豆製品が大好きな私は、これは旨い味噌汁にあり付けるのではないかと淡い期待を寄せつつ、全貌が掴めぬままお手伝いをすることに・・・
そしてやってきたのが川中島駅。
左が今回依頼してくださった味噌仕込み勉強家の平澤泉さん。(通称:泉ちゃん)
味噌作りが好きで何年も家庭用に仕込んでおり、今回初めて人に味噌作りを教えるとのこと。
味噌仕込みイベントの会場までは車で20分ほど。泉ちゃんの車で会場へと向かうことに。
車の中で得た、以下の通り。
- 泉ちゃんは、普段子育て支援を行う「NPOながのこどもの城いきいきプロジェクト・こども広場じゃん・けん・ぽん」でスタッフとして働いている。
- 今回の味噌仕込みイベントは定員5名(満席)
- 参加者は健康運動指導士やペンション経営者、カフェ開業希望者など健康や食に精通している方々
- 会場はマジでアツい。築120年のイケてる古民家
ガタガタ揺れること20分・・・
こちらが会場である長野市・七二会(なにあい)の「古民家カフェあだむさんち」。
「丁寧な暮らし」をテーマにしています。
季節を感じながら、日常を丁寧に暮らしていくことが何よりも大切なことであると思っています。
信州の山の中。
アダムが自ら改築した築120年の古民家を中心にオーガニックガーデン、ハーブガーデン、芝生の庭、ワークショップスペース、土蔵陶芸工房ギャラリーなど。
昔ながらの木のサッシがとても素敵。
庭にはウッドデッキやブランコが。
タイヤがだらんってしてるやつ〜!トムソーヤの冒険を彷彿とさせますね。
あだむさんちにはペットが沢山います。
カメラを向けた途端に凛々しい表情をする犬、ルーシー。
激しい動きのウサギ4羽
一番おおきなペット。
馬のモリ、すずらん。
お家の中にはハムスターも・・・!
なんと楽しい環境。動物好きにはたまらないですね。
そして室内へ。
畳と暖炉とクリスマス。
さて、この日の私のミッションは以下のとおり。
- 参加者のお子さんの見守り役
- 味噌の仕込み、片付け
参加者が集まり、まずはオリエンテーション。
おっ。キッズもいる。本日の私の遊び相手です。
絵心感じる。画伯は3兄弟の長男。
こちらは次男。
しゅんちゃん「これ しんかんせん の せんとうしゃりょう だよ」
センスしか感じない。
しきりに「みんな には ないしょ だよ」と小声で言うもんだから、かわいいったらありゃしない。言ってる意味はよくわからないけど、何言ってもかわいいお年ごろ。
ワークショップの始まりはランチから。きたきたー!
ご飯をよそってくださっているのが、「森の古民家カフェあだむさんち」の代表・すみす陽子さん。
ご飯を作ってくださったのは、陶芸家であるアダム・スミスさん。日本語がめちゃうま。
確実に身体が喜ぶラインナップ。意識高まる健康食〜〜!!!
「あだむさんち」や近所の方が作っている野菜を使った野菜中心のランチです。
もちろんどれもおいしい。間違いない。
こちらはイギリスの「 Stew with dumpling」という家庭料理で、日本で言う「すいとん」です。
小麦粉に水をまぜ、ハーブとにんにくが練りこまれています。噛むとぽあぽあ。普段はコンソメベースとのことですが、味噌のワークショップに合わせ、味噌ベースにアレンジされています。アダムさんの粋な計らい。
お腹が満たされた後は、ワークショップ本番。
まずは皆で茹でている大豆を湯から引き上げる作業から。
ああ〜大豆。
じっくり炊き上げた大豆はそのまま食べてもほんのり甘くて美味しい。
この豆を・・・
つぶす。
ああ〜ストレス解消〜〜
ナカノ「お味噌屋さーん、味噌の材料よろしく頼みますよぉ。」
次男「みそやさん!まかせてぇ!もっとまわしちゃうよぉ!」
潰した豆をバットへ移します。
頑なにスプーンを離さない次男。
平らに盛ってくれてありがとう。
一方長男は工作に夢中。
黙々と作業をしています。
続いて、バットに移した大豆と糀、塩を混ぜ合わせひたすらこねる。
まとまってきたら樽へ入れフィニッシュ。
ここでも平らにこだわりをもつ次男。
ここまでの所要時間2時間(体感)
できたできた〜!手間がかかっているだけあって、出来た瞬間我が子のように可愛い味噌。ツリーと一緒に記念撮影だ〜〜!!
お手伝いに来たはずが、どっぷり味噌仕込みの魅力にハマってしまいました。
とはいえ、この味噌は仕込み段階。食べられるのは10ヶ月後・・・!
もどかしくも、熟成を待つこの時間も楽しみたいところです。
ナカノ 「最後にお聞きしたいことが!泉ちゃんにとって、味噌とは?」
泉ちゃん 「家族みたいな存在。かな?
気に掛けたり、空気みたいな存在だったり、頼りになったり。仕込みの手作業、手間暇が、愛着を湧かせますかね。あと、農家さん(塩製造の方々)の偉大さを、毎度実感しています。素材に触れると、感謝の気持ちが湧いてきます。生かされているなぁ。と。育てていただいたお陰で、こうして味噌を仕込めると。大豆、糀(米)、塩で味噌になっちゃうなんて凄いですよね!
そして、熟成の時間が必要。その間は、待つのみ。色々な何かと似てるような・・・・。直ぐにできないところも嬉しいじゃあないですか。味噌仕込みをしているうちに様々な気付きがやってきます。」
お声がけいただいた泉ちゃん、ありがとうございました!
大切に大切に育てていきたいと思います。醸すぞ〜!
また長野県内のどこかでお会いしましょう。ではでは!
今回のナカノの気づき
- 手間をかけると愛着が湧く
- 子どもにお願いをするときは「◯◯屋さん〜お願いしますよぉ!」と頼むと喜んでやってくれる。
今回、味噌仕込みの時にエンドレスリピートしていた脳内BGMはこちら。
あなたもナカノを召喚してみませんか?